2020年4月30日
マーケン、南アフリカにいる米国市民に対しパンデミック期の医薬品へのアクセスを保証
渡航制限や治験薬の供給不足により患者様が危機的な状況に
COVID-19の影響で渡航手段が制限される中、米国の自宅に帰ることができないある免疫不全の患者様は、南アフリカに一時的に滞在しながら治療に必要な治験薬を受け取る必要がありました。そこでマーケンは、複雑な規制上の問題解決を支援することで必要な医薬品を患者様にお届けし、患者様の継続的な治験への参加を実現しました。
治験薬が入手できない国の患者様に、米国の治験施設からの治験薬を、患者様のストックがなくなる前に患者様のお手元へ短時間で届けること。
南アフリカへ臨床薬を輸入する場合、通関手続きにおいて、乗り越えなければならない複雑な規制のハードルが存在することがあります。COVID-19の影響で、米国大使館と南アフリカ保健製品規制機関(SAPRHA)の事務所はどちらも閉鎖されていました。マーケンは患者様に代わり、SAPHRAの入国承認を得るべくワシントンD.C.にある米国国務省に協力を依頼しました。
部門横断的なマーケンチームが協力してSAPRHAが求める多くの規制文書やコンプライアンス クリアランス フォームの概要を作成し、調整。SAPRHAの担当者に何度も連絡を試みるも失敗に終わる中、マーケンは在南アフリカ米国大使館と米国国防省に介入と援助を求めました。マーケン指定のチームメンバーは、治験依頼者、製薬会社、米国の治験施設、マーケン社内のすべてのチームと常に連絡を取り合い、プライバシーに関する法律をすべて遵守しながら、プロセスと状況を報告する一方、患者様は治験施設と直接連絡を取り合い、最新情報を入手しました。
患者様は南アフリカに滞在している間、臨床薬を受け取ることができ、治験への登録や採用状況、治療への支障を回避することができました。
マーケンについて
マーケンは、臨床グレードのロジスティクスと高度な治療法を扱うUPSヘルスケアの事業部門です。UPSヘルスケアのネットワークは、全世界200ヵ所以上の事業拠点で構成されています。
マーケンは、全世界46の拠点において、臨床医薬製品の保管および配送のための最先端のGMPに準拠した倉庫ネットワークならびにロジスティクスハブを提供しています。一方で、細胞治療・遺伝子治療サービス、患者様へのダイレクトサービスと在宅医療サービス、生体試料配送および生体キット生産において、業界をリードしています。2,600名を超えるマーケンの専任スタッフメンバーは、220を超える国と地域において、あらゆる温度下で毎月200,000もの医薬品と生体試料配送を取り扱っており、17,500件以上の在宅医療訪問を成し遂げてきました。付属資材、保管および配送、輸送路の確認、GDP、規制およびコンプライアンスに関するコンサルティングといった補足的サービスが、医薬品およびロジスティクスにおいて、マーケンをユニークなポジションに位置づけています。
臨床から商用に至るまで、重要なものを配送します。
UPSの3社が一体となったことで生み出される力をご体験ください。力を結集するMarken UPS Healthcare Precision Logisticsです。