2021年3月9日
マーケン全体のサプライチェーンインフラストラクチャ、8週間で全米のワクチン治験配布のニーズに対応
マーケン全体のサプライチェーンインフラストラクチャ、8週間で全米のワクチン治験配布のニーズに対応
電力網が不十分な中、超低温冷凍庫(ULF)の能力を急速に拡大し、緊急の全国臨床ワクチン配布プログラムを実施する。
多くの場所では、-80˚Cでの保管が必要なワクチンを広範囲に配布するための施設やインフラが整っているわけではありません。このケースでは、次のような課題がありました。
- 62台のULFが必要なところを、保管施設にあるのは2台のみ
- 100%の冗長性を備えたバックアップ発電機があるにもかかわらず、施設では容量増加のための追加電力が必要
- 新しい冷凍庫は、使用前に認定を受ける必要あり
- セキュリティ強化の必要性
- ワクチンの配布は全国規模
- 時間との戦い
俊敏性と革新性により、マーケンチームは保健省が必要とするソリューションを提供するために、ユニークで柔軟性のある保管、配布、専門配送ロジスティクス戦略を開発しました。この計画のエンジニアリングに関する部分には、電気インフラのアップグレードを伴う施設の拡張が含まれていましたが、マーケンにはすでに-80˚Cで保管、認定、配布、ロジスティクスを適切に処理する専門知識がありました。
政府はマーケンと、全国規模の臨床ワクチンの配布契約を締結。8週間でマーケンは次のことを実現しました。
- ULF冷凍庫の数を2台から62台に増加
- クラス最高の品質基準を維持
- 地元の自治体と協力し、全国送電網から施設用の電力を確保
- CCTV(閉回路テレビシステム)を設置するなど、セキュリティを強化
- 標準サイズのワクチン バイアルトレイを地域の医療センターに配布するコールドチェーン配送を実施
マーケンは、この重要かつ緊急の取り組みにおいて、時間を節約し、コストを最小限に抑え、リスクを軽減しました。
高品質で完全なエンドツーエンドのソリューションにより、マーケンは8週間で、ある国の臨床ワクチン接種プログラムを開始しました。政府はマーケンの倉庫(デポ)を国家的な懸念事項とし、マーケンの従業員をエッセンシャルワーカーのリストに入れ、最初にワクチンを受けられるグループに分類しました。
マーケンについて
マーケンは、臨床グレードのロジスティクスと高度な治療法を扱うUPSヘルスケアの事業部門です。UPSヘルスケアのネットワークは、全世界200ヵ所以上の事業拠点で構成されています。
マーケンは、全世界46の拠点において、臨床医薬製品の保管および配送のための最先端のGMPに準拠した倉庫ネットワークならびにロジスティクスハブを提供しています。一方で、細胞治療・遺伝子治療サービス、患者様へのダイレクトサービスと在宅医療サービス、生体試料配送および生体キット生産において、業界をリードしています。2,600名を超えるマーケンの専任スタッフメンバーは、220を超える国と地域において、あらゆる温度下で毎月200,000もの医薬品と生体試料配送を取り扱っており、17,500件以上の在宅医療訪問を成し遂げてきました。付属資材、保管および配送、輸送路の確認、GDP、規制およびコンプライアンスに関するコンサルティングといった補足的サービスが、医薬品およびロジスティクスにおいて、マーケンをユニークなポジションに位置づけています。
臨床から商用に至るまで、重要なものを配送します。
UPSの3社が一体となったことで生み出される力をご体験ください。力を結集するMarken UPS Healthcare Precision Logisticsです。