2020年4月3日
マーケン、イタリアへ帰国できない患者様に医薬品を届ける
閉ざされた国境と貨物便の不足が、命にかかわる状況を生み出しています。
サウジアラビアで働くあるイタリア人は、COVID-19による渡航制限の影響で、イタリアに戻って治療を受けることができなくなり、医薬品が手に入らなければ命を落とすかもしれないという事態に直面しました。
バーレーン、サウジアラビアで命を救う医薬品を早急に必要としているイタリア人の患者様のもとに、温度管理された状態で、48時間以内の投与に間に合うよう、直接医薬品を届けること。
民間の国際輸送が全面的に一時停止されたため、計画を見直したところ、選択肢が限られていることが分かりました:
- わずかながら一部の旅客便と貨物便がまだ運行している
- 唯一の航空便が到着するのは期限の1週間後
- 通常の通関手続きは非常に長い時間がかかる可能性がある
マーケンのチームメンバーはサウジアラビアのイタリア大使館に連絡を取り、そこから国家保健規制局(NHRA)の現地オフィスに事態の緊急性を伝えてもらいました。マーケンはイタリア大使館の協力を得て、現地の病院に、イタリアから送られてくる製剤の通関手続きを迅速に行うことを認める許可書を発行してくれるよう支援を求めました。マーケンはこの重要な配送物を輸送するにあたり、自社のUPSネットワークを活用しました。
病院への配送は、指定された温度で、期限までに完了しました。患者様は、治療可能な最後の日に、命を救う医薬品を受け取ることができました。現在、その患者様は4か月分の製剤を確保されています。
マーケンについて
マーケンは、臨床グレードのロジスティクスと高度な治療法を扱うUPSヘルスケアの事業部門です。UPSヘルスケアのネットワークは、全世界200ヵ所以上の事業拠点で構成されています。
マーケンは、全世界46の拠点において、臨床医薬製品の保管および配送のための最先端のGMPに準拠した倉庫ネットワークならびにロジスティクスハブを提供しています。一方で、細胞治療・遺伝子治療サービス、患者様へのダイレクトサービスと在宅医療サービス、生体試料配送および生体キット生産において、業界をリードしています。2,600名を超えるマーケンの専任スタッフメンバーは、220を超える国と地域において、あらゆる温度下で毎月200,000もの医薬品と生体試料配送を取り扱っており、17,500件以上の在宅医療訪問を成し遂げてきました。付属資材、保管および配送、輸送路の確認、GDP、規制およびコンプライアンスに関するコンサルティングといった補足的サービスが、医薬品およびロジスティクスにおいて、マーケンをユニークなポジションに位置づけています。
臨床から商用に至るまで、重要なものを配送します。
UPSの3社が一体となったことで生み出される力をご体験ください。力を結集するMarken UPS Healthcare Precision Logisticsです。