欧州連合（EU）は、Import Control System 2（ICS 2）の第3段階について、以前発表した導入開始日を変更しました。 

EU関税地域における関税に関する各種規定や手続きの法的枠組みを定める欧州連合関税法典（UCC : Union Customs Code）作業プログラムの更新版に基づき、海路、内陸水路、道路、および鉄道を使用して貨物を輸送する事業者は、下記の日付より、搬入略式申告（ENS : Entry Summary Declaration）の完全なデータをICS2に送信する必要があります： 

• 2024年6月3日：海路および内陸水路を使用する事業者 
• 2024年12月4日：海路および内陸水路を使用するハウスレベルの申告者 
• 2025年4月1日：道路および鉄道を使用する事業者 

ICS2はEUの高度な事前貨物情報システムで、EU域内に輸入されるすべての貨物のデータを到着前に収集することにより、EUの単一市場に新たな税関の安全性を導入するとともに、EU市民の安全性を確保することを目的としています。事業者はENSを行うことにより、安全性とセキュリティに関するデータをICS2に申告する必要があります。 

これまでのリリースと同様に、荷送人（輸出者）と荷受人（輸入者）にとってICS2は、適切で明確な製品説明を記載したコマーシャルドキュメントを作成することがより強く求められることを意味し、中でも有効な統計品目番号として、AWBおよびHAWBレベルにHSコードを追加することが必要となります。 

スムーズに移行できるように、貿易業者はEU域内を仕向地とする、またはEU域内を経由する輸送路を再調査し、使用するインボイスがすべて要件に適合していることを確認する必要があります。 

ご質問等がありましたら、マーケンのチーム：tradecompliance@marken.comまでお問い合わせください。

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