2019年2月11日
大寒波でも、待っている患者様のために - マーケンは、極渦の中でもサプライチェーンのスピーディーなオペレーションを支援します
米国北東部を襲った強力な冬の嵐は、氷点下の危険な気温をもたらし、シカゴ周辺では過去数十年で最も寒い天候となりました。その結果、強力な極渦が発生し、北極の空気が一掃され、記録的な気温がもたらされました。嵐のピーク時、シカゴは-23°F(または-30°C)の気温を記録しました。
吹雪のような天候と気温の低下により、シカゴ・オヘア国際空港(ORD)を発着する何千件ものフライトが毎日欠航されました。やがてシカゴ川は凍りつき、ミシガン湖の広大な水辺は凍結しました。
嵐の中、マーケンの現地チームは、ある製薬会社のクライアントから依頼を受けました。そのクライアントは、希少で急速に進行する呼吸器系の癌に苦しむ患者様のために、重要なコンパッショネート使用制度の医薬品を近くの病院に届ける必要がありました。
クライアントからの具体的な指示により、治験薬(IMP)は有効性を保つために24時間以内に届けられることになっていました。時間制限と戦いながら極寒の中、IMPはマーケンが準備を整えているシカゴ・オヘア国際空港(ORD)まで約1,000キロの距離を輸送されました。
貨物が到着する前に戦術的な計画を設定することで、マーケンのチームメンバーは貨物を受け取り、荷受人に時間りに届けられるよう体制を整えながら、貨物が到着するのを待ちました。マーケンの温度管理が施された設備とトラックがデリケートな貨物を過酷な条件から守り、また事前に計画された緩緩和戦略によって、チームは迅速かつ滞りなく行動することができました。
貨物の移動中も、チームメンバーはプロジェクト管理やオペレーションユニットと連絡を取り合い、シームレスな配送を実現しました。同時に、お客様には、貨物の配送状況を一貫して完全に把握できるようにしました。
シカゴのチームは、天候が悪化することを想定し、他のお客様の臨床検査用貨物を早めにロジスティクス施設に搬入し、トラックへの積み込みも事前に行うなど、数日後の業務に影響が出ないような準備をしていました。
極寒の中、全米のマーケンの専門家が協力し、24時間以内に納品することで、顧客の期待を上回ることができ、さらに病院が課した狭い納期時間枠内での配送を実現することができました。これにより、重篤な患者様が必要なコンパッショネート使用制度製剤を期限内かつ仕様内で確実に受け取ることができました。
個別化されたロジスティクスにおける業界リーダーとして、複雑なサプライチェーンや経路を短期間で管理できる柔軟性を持つ当社は、競合他社とは一線を画しています。
マーケンについて
マーケンは、臨床グレードのロジスティクスと高度な治療法を扱うUPSヘルスケアの事業部門です。UPSヘルスケアのネットワークは、全世界200ヵ所以上の事業拠点で構成されています。
マーケンは、全世界46の拠点において、臨床医薬製品の保管および配送のための最先端のGMPに準拠した倉庫ネットワークならびにロジスティクスハブを提供しています。一方で、細胞治療・遺伝子治療サービス、患者様へのダイレクトサービスと在宅医療サービス、生体試料配送および生体キット生産において、業界をリードしています。2,600名を超えるマーケンの専任スタッフメンバーは、220を超える国と地域において、あらゆる温度下で毎月200,000もの医薬品と生体試料配送を取り扱っており、17,500件以上の在宅医療訪問を成し遂げてきました。付属資材、保管および配送、輸送路の確認、GDP、規制およびコンプライアンスに関するコンサルティングといった補足的サービスが、医薬品およびロジスティクスにおいて、マーケンをユニークなポジションに位置づけています。
臨床から商用に至るまで、重要なものを配送します。
UPSの3社が一体となったことで生み出される力をご体験ください。力を結集するMarken UPS Healthcare Precision Logisticsです。