2021年3月9日
マーケン、地域の臨床ワクチンプログラム向けにサプライチェーンソリューションをカスタマイズ
マーケン、地域の臨床ワクチンプログラム向けにサプライチェーンソリューションをカスタマイズ
ある地域の衛生局は、限られた量の臨床ワクチンを、多数のローカル臨床ワクチン接種センターに配送することを必要としていました。平等な配分とセキュリティが焦点となる中、マーケンはオーダーメイドの俊敏なソリューションを編み出しました。
限られた量の臨床ワクチンを保管し均等に配分する、地域規模のロジスティクスを実現するため、エンドツーエンドの安全なコールドチェーン ソリューションを提供する
世界中の様々な国が、「需要が供給を大幅に上回る重要な臨床ワクチンをどのように配分するか」というジレンマに直面しています。解決策を見出すため、マーケンは次のような課題に取り組みました。
- 地域予防接種プログラムのためのコールドチェーン(-80˚C)保管、配送、ロジスティクス
- バイアルを使用した小分け配送で、拠点ごとの必要量に対応
- コスト効率を最大化し、予算要件を満たす
- 高まるセキュリティ上の懸念への対策
- 賭けの要素が強い、緊急のニーズ
マーケンチームはその専門知識を活かしてカスタム戦略を編み出し、臨床ワクチンを段階的に提供するというお客様の要望に応えることができました。そのためには、標準的なトレーに入ったワクチンを分割し、少量ずつ再包装する必要がありました。時間を節約し、持続可能な予算を維持するため、配送は1回で行われました。
お客様のセキュリティ上の懸念に対応するため、現場ではCCTV(閉回路テレビシステム)の機能を強化。さらに世界最高水準の品質管理手順と併せ、マーケンチームはお客様の特定の要求に応えるため、施設内で覆面の警察官が任務にあたることを許可しました。マーケンのソリューションの概要は、次の通りです。
- アクティブなリアルタイムの温度追跡を実施
- CCTVセキュリティカメラの増設
- 施設内に覆面の警察官2名を配置
- コールドチェーンの要件を維持しながらニーズに対応するため、トレイごとに梱包された標準的なバイアルをより少量ずつに再梱包
- 時間とコストを削減するため、26か所の医療センターすべてにカスタム配送を実施
- ジオフェンシングを活用し、配送を迅速化
マーケンは限られた供給量に対応するため、標準サイズのバイアル トレイを再梱包し公平に配送するという、費用対効果の高い拠点ごとの臨床ワクチン配分とロジスティクス ソリューションを開発したほか、お客様のニーズに合わせカスタマイズしたセキュリティ ソリューションも導入しました。その結果、地域の衛生局は、温度管理が必要かつ必要量が変動するワクチンを、ピンポイントで正確に配送することができました。
マーケンについて
マーケンは、臨床グレードのロジスティクスと高度な治療法を扱うUPSヘルスケアの事業部門です。UPSヘルスケアのネットワークは、全世界200ヵ所以上の事業拠点で構成されています。
マーケンは、全世界46の拠点において、臨床医薬製品の保管および配送のための最先端のGMPに準拠した倉庫ネットワークならびにロジスティクスハブを提供しています。一方で、細胞治療・遺伝子治療サービス、患者様へのダイレクトサービスと在宅医療サービス、生体試料配送および生体キット生産において、業界をリードしています。2,600名を超えるマーケンの専任スタッフメンバーは、220を超える国と地域において、あらゆる温度下で毎月200,000もの医薬品と生体試料配送を取り扱っており、17,500件以上の在宅医療訪問を成し遂げてきました。付属資材、保管および配送、輸送路の確認、GDP、規制およびコンプライアンスに関するコンサルティングといった補足的サービスが、医薬品およびロジスティクスにおいて、マーケンをユニークなポジションに位置づけています。
臨床から商用に至るまで、重要なものを配送します。
適応することの必要性を理解し、必要なものをどのように変えられるかを常に自問することが、私たちが大切なものをお届けし続けられる理由です。