著者：Reynaldo Roman | 規制コンプライアンス担当シニアディレクター

2020年6月29日より、中国、ロシア、ベネズエラに荷物を発送する輸出業者に対し、新しい輸出申請要件が義務付けられます。

輸出規制品目分類番号（ECCN）に分類される物品を含む荷物を米国から中国、ロシア、またはベネズエラへ輸出する場合は、その価値に関わらず、自動輸出システム（AES）を通じた輸出申告が必要となります。

この新しい規則は、中国、ロシア、またはベネズエラ向けのすべての貨物に輸出申告が必要になることを意味するものではありません。アメリカ合衆国商務省産業安全保障局が4月28日¹に公表したよくある質問（FAQ）では、この規則が規制品目リスト（CCL）に記載されているECCN下に分類される品目の輸出にのみ適用されることが明確にしています。例として、これらの国のいずれかに向けられたEAR99品目は、新しい申告義務の対象ではありません。

アメリカの輸出業者は、自身の輸出品がECCNに分類されているかどうかを調査し、該当する場合には中国、ロシア、またはベネズエラへの出荷時に新しい申告要件に遵守するために適切な注意を払う必要があります。

新しい申請義務に関するご質問は、 tradecompliance@marken.comまでお問い合わせください。

¹ https://www.bis.doc.gov/index.php/documents/pdfs/2566-2020-meu-faq/file