04.07.2025に更新

大統領令14257 - 新たな関税と我々の継続的な支援

トランプ大統領は先日、大統領令14257号に署名し、米国への幅広い輸入に影響を与える、新たな相互関税政策の導入を決定しました。同政策は大多数の輸入品に対して、2025年4月5日以降10%の追加関税を課すもので、4月9日以降は国別で関税引き上げが予定されています。

多くの医薬品やライフサイエンス関連の物品といった特定の重要製品は、大統領令Annex IIで免除が規定されているものの、対象となる範囲は拡大を続けています。マーケンでは、こういった変更がもたらしうる課題を把握しています。この変革期においても、当社は引き続きお客様の事業の完全なサポートに全力を傾けてまいりますので、ご安心頂ければ幸いです。

ここでは、以下の主要な分野に焦点を当てて継続的なサポートについて解説します。

1. 貿易に関する定期更新
   また、当社は引き続き、新たな関税措置の実施や修正が加えられるたびに迅速なアップデートを提供してまいります。大統領令は政策枠組みに作用するものであり、税関手続きや規制変更についてはまだ確定的ではなく、ダイナミックなものとなることが予想されます。
2. 関税の減免に関する戦略ガイダンス
   当社は、関税の免除要件への該当の判定や、分類方法の再評価、調達評価、該当する場合の貯蓄プログラムへの加入といった、関税エクスポージャーの管理や低減を目的とした潜在的戦略の策定支援に引き続き取り組んでまいります。
3. 輸入の円滑化の継続
   お客様のサプライチェーンの混乱を避けるために、当社は引き続き、お客様に代わって関税・税金の事前支出業務を当社の指針に沿って提供致します。すべての支払いは、適用される支払い手数料、取引のしきい値、クレジットレビューといった当社の基準に基づいて引き続き行います。

​​​​​​​マーケンは、グローバルな臨床サプライチェーンの規制および取引環境の課題をお客様がクリアできるよう、引き続きサポートしてまいります。ご不明な点がございましたら、TradeCompliance@marken.comまでお問い合わせください。

03.07.2025に更新

米国政府は、2025年3月7日から施行されるメキシコとカナダからの輸入品に対する追加関税について新たな修正案を発表しました。この修正により、 米国・メキシコ・カナダ協定（USMCA）に基づく優遇措置の対象となる物品は、2025年3月4日に決定されていた追加関税が免除されます。

これらの変更がカナダとメキシコからの輸入にどのように影響するのかを以下に示します。

どのような変更が加えられたのか

2025年3月7日以降、USMCAの対象となるメキシコおよびカナダからの輸入品は、2025年3月4日に決定された追加関税の対象から除外されました。

• USMCAの対象となるカナダ原産品は、25%の追加関税の対象ではなくなります。
• USMCAの対象となるメキシコ原産品は、25%の追加関税の対象ではなくなります。

この変更を反映するために、下記のHTSUS分類が新たに採用されました。

• HTSUS 9903.01.14 - USMCAの対象となるカナダ原産の物品に適用されます。
• HTSUS 9903.01.04 - USMCAの対象となるメキシコ原産の物品に適用されます。

USMCAが定める生産地規則を満たし、かつHTSUSのGeneral Note 11に基づいて免税輸入された製品については、以前の大統領令で概説された追加の従価税率の対象にはなりません。

輸入業者がすべきこと

• USMCAの適格性を確認 - 製品がUSMCAの原産地規則を満たし、HTSUSのGeneral Note 11に基づく免税措置の対象となるかどうか確認することが重要です。
• 適切なHTSUS分類 - エントリーの提出する際には、HTSUS 9903.01.14（カナダ）、もしくは

HTSUS 9903.01.04（メキシコ）を使用して、対象物品への追加関税免除を申請します。

• 輸入コンプライアンス手順の調整 - 通関業者や物流チームと連携し、発送がUSMCAに適合した形で適切に文書化されているのかを確認し、不要な関税を回避します。

USMCAがメキシコとカナダの関税を追加で免除したことは、貿易協定に基づく免税措置に依存している輸入業者にとって大きな救済となります。企業は、自社の製品がUSMCAの対象か否かを迅速に確認することが求められます。加えて、関税の過払いを避けるためには、コンプライアンス対策手順を素早くアップデートすることが重要となります。

​​​​​​​マーケンは、グローバルな臨床サプライチェーンの規制および取引環境の課題をお客様がクリアできるよう、引き続きサポートしてまいります。ご不明な点がございましたら、TradeCompliance@marken.comまでお問い合わせください。

03.04.2025に更新

2025年3月4日午前12:01 EST（米国東部標準時間）より、米国政府はメキシコ、カナダ、中国からの製品に新たな輸入関税を課しました。これらの関税により、輸入業者のコストが大幅に増加します。税率は次のとおりです。

• メキシコとカナダからの大部分の輸入品に25%の関税
• 中国（香港を含む）からの大部分の輸入品に20%の関税 

これらの国から輸入している場合、これらの変更がコスト、サプライチェーン、コンプライアンス要件にどのような影響を与えるかを理解しておく必要があります。コンプライアンスを維持するために知っておくべきことは次のとおりです。

メキシコからの輸入品に対する新たな関税

メキシコからの大部分の商品は、米国に輸入する際に25%の追加関税が課せられます。

重要な点：

• 関税は大部分のメキシコ原産製品に適用
• 特定の人道的寄付および情報資料は免除される
• デ・ミニミス免除（低額貨物対象）は現状では引き続き有効だが、後に取り消される可能性あり
• 外国貿易地帯（FTZ）の商品は適切な関税適用を確保するために特権的外国ステータスの下で搬入する必要がある
• これらの関税に対する払い戻しは認められない

輸入業者は、税関で予期しない事態を避けるために、すぐに製品分類を見直し、コストへの影響を算定する必要があります。

カナダからの輸入品に対する新たな関税

カナダからの大部分の商品は、米国に輸入する際に25%の追加関税が課せられます。

重要な点：

• 関税は大部分のカナダ原産製品に適用
• 特定の人道的寄付および情報資料は免除される
• デ・ミニミス免除（低額貨物対象）は現状では引き続き有効だが、後に取り消される可能性あり
• 外国貿易地帯（FTZ）の商品は適切な関税適用を確保するために特権的外国ステータスの下で搬入する必要がある
• これらの関税に対する払い戻しは認められない

輸入業者は、コンプライアンスを確保するために、すぐに製品分類を見直し、コストへの影響を算定する必要があります。

中国（香港を含む）からの輸入品に対する新たな関税

中国（香港を含む）からの大部分の商品は、米国に輸入する際に20%の追加関税が課せられます。

重要な点：

• 関税は香港産の製品を含む大部分の中国産製品に適用
• デ・ミニミス免除（低額貨物対象）は現状では引き続き有効だが、後に取り消される可能性あり
• 外国貿易地帯（FTZ）の商品は適切な関税適用を確保するために特権的外国ステータスの下で搬入する必要がある
• これらの関税に対する払い戻しは認められない
• 2025年2月1日よりも前に輸送中となっている商品は、輸入業者によって適切に認定されていれば一時的な免除の対象となる場合がある

輸入業者は、コストを最小限に抑えるために、製品の原産地を見直し、サプライチェーン戦略を調整する必要があります。

輸入業者がすべきこと

コンプライアンスを維持し、コストを管理するために、輸入業者は次のことを行う必要があります。

• 原産国の確認 - 新しい関税が適用されるかどうかを決定する元となるため、CBPの原産国規則にしたがって商品がメキシコまたはカナダの製品として正しく識別されていることを確認してください。
• コストへの影響を評価する - 予算編成と価格設定の際に、25%の関税の増加を考慮に入れます。
• デ・ミニミス免除を注視する - この免除は現在のところ利用可能ですが、後に取り消される可能性があります。
• 外国貿易地域（FTZ）のエントリーを確認する - メキシコとカナダからの商品は、確実に正しい関税を適用するために、特権的外国ステータスで搬入する必要があります。
• サプライチェーン戦略の調整 - 影響を軽減するために、代替の調達戦略または関税軽減戦略を検討します。

​​​​​​​マーケンは、グローバルな臨床サプライチェーンの規制および取引環境の課題をお客様がクリアできるよう、引き続きサポートしてまいります。ご不明な点がございましたら、TradeCompliance@marken.comまでお問い合わせください。