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2021年2月8日

インド:新たな文書提出義務化

2021年1月14日、インドの財務省中央物品関税局は通達(No: 02/2021)を公布し、国内への輸入品を承認する際、通関業者に対して税関への特定の書類の提出を義務付けることを発表しました。

新しい規則では、ブローカーおよび通関代理店が、製品固有文書をe-Sanchit税関システムにアップロードすることが必須となっています。文書要件は、輸入製品の国際統一商品分類(HS)の関税分類に基づきます。

この勧告に示されている文書要件のほとんどは、通常のものであり、新しいものではありません。例えば、この勧告で、HS 3004.90でカバーされる薬品について、「分析証明書(CoA)」をe-Sanchitシステムにアップロードする必要があるとされています。CoAは、インドへの薬品輸入に常に必要とされてきました。このケースでの唯一の変更点は、通関をサポートするために、ブローカーまたは通関代理店がe-SanchitにCoAをアップロードする必要があるということです。

ただしこの249ページの勧告は、一部の輸入製品に対して新たな予想外の文書要件を生み出しました。特に注目すべきは、HS 3002.90(ヒト血清/血液)に該当する製品に対して新たな文書要件が含まれている点です。これらの製品には「血液分析レポート」のアップロードが必要となりました。ヒトの臨床サンプルには通常「血液分析レポート」が存在しないため、このルールにより、ヒトの試料を輸入する業者に混乱が生じました。

幸いにも、税関はヒト試料のすべての輸送に「血液分析レポート」が添付されているわけではないことを認識しています。そのため、「血液分析レポート」の代わりに、ブローカーは「誓約書(別名:使用目的書)」をアップロードすることができます。この書類には、血清/血液/血漿試料がヒトに由来するものであり、テスト目的で輸入されており、血液検査レポートは含まれていないことが明記されている必要があります。

この新しい手続き上の規則は、貿易業界に対し、輸入製品に適用される文書の要件を把握し、輸入時にアップロードできるように文書を確保することを求めています。e-Sanchitシステムへの文書のアップロードを怠ると、通関の遅延や商品の拒否などが発生する可能性があります。

Marken Indiaは、輸入業者、税関当局、地元の税関ブローカーと緊密に連携し、臨床供給品の輸入が規制に準拠し、通関が迅速に行われるよう取り組んでいます。

ご質問等は、マーケン(tradecompliance@marken.com)までお問合せください。

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